2008-04-06から1日間の記事一覧

「暗黙の合意」ができれば、粛々と一定方向に動くのが日本人の取り柄

こうした「暗黙の合意」ができれば、粛々と一定方向に動くのが日本人の取り柄である。時間はかかるが、日本の基幹産業の国際競争力の回復のために、「脱・鎖国」へとづづんでいくことだろう。 『パラダイス鎖国』 〜第4章 日本人と「パラダイス鎖国」 P.175〜

技術や製品の開発をすべて社内で完結するという日本的な企業文化

日本で、大企業がベンチャーを買収するケースがまだ少ないのは、大ざっぱに言えば技術や製品の開発をすべて社内で完結するという日本的な企業文化が存在するからであるが、その背景にはやはり「雇用慣行」がある。買収した企業の人たちをうまく遇することが…

傾斜的に有望産業に資源を注ぎ込まず、多様なものが共存する場を容易する

日本のゆるやかな開国とはどんなものなのか、大きな方向性を一言で言えば「多様性」である。・・・ 日本は、アメリカに次ぐ経済規模の大国である。国を挙げて、決まりきった「有望産業」に傾斜的に資源をつぎ込む必要はない。その「規模」のメリットを、異質…

日本の社会は「議論の分かれる部分」にエネルギーを集中していない

もうひとつの問題は日本の社会の変化が遅く、外界の変化についていけなくなってしまっているということである。 社会システムが抱える問題のうち、「議論の分かれない部分」だけにエネルギーを集中し、「議論の分かれる部分」、すなわち既存のやり方では通用…

パラダイス鎖国