「反インフレ至上主義」の日銀、「財政原理主義」の財務省

それでも財務省が、自明の理にもきづかず、近視眼的な視点に固執する背景には、省内にはびこる「財政原理主義」がある。財務官僚の脳裏には、目先の財政収支の均衡しかない。そのためなら、これまで見てきたように数字もごまかす。手段は選ばない。
「反インフレ至上主義」の日銀、「財政原理主義」の財務省、この二つのエスタブリッシュメントのメンタリティは非常に似通っている。
『さらば財務省!』 〜第五章 埋蔵金の全貌 P.203〜