2008-04-27から1日間の記事一覧

「反インフレ至上主義」の日銀、「財政原理主義」の財務省

それでも財務省が、自明の理にもきづかず、近視眼的な視点に固執する背景には、省内にはびこる「財政原理主義」がある。財務官僚の脳裏には、目先の財政収支の均衡しかない。そのためなら、これまで見てきたように数字もごまかす。手段は選ばない。 「反イン…

自分の主張への揺るぎない自信

上の人も、自分が昔、決めたことが古くなっていることぐらいわかっている。しかし、立場とプライドがあるので、自分からはいい出せない。本心では、困ったなと思っているはずである。金科玉条のように、間違ったものをずっと守られるのは、本人も辛い。誰か…

小泉政権の本質

身も蓋もない言い方をすれば、小泉政権は、従来の審議会方式による官僚主導から官邸主導に変えただけのことで、与党が国会でパワーを持っていることが当然の前提になっていた。 『さらば財務省!』 〜終章 改革はやめた日本はどうなる P.282〜

霞ヶ関の官僚の市場価格

キャリアは、みな例外なくエリート意識を持っている。はっきりいえば傲慢だ。「日本で有数の頭脳を持つ、超エリートの自分が、一般の民間人より恵まれていてもどこが悪い」が、官僚の感覚で、天下りにも罪悪感はない。 しかし、官僚の自負心とは裏腹に、能力…

安倍政権の快挙が新聞報道されなかったわけ

日頃、マスコミは政治主導の政策づくりが必要だと訴えている。そういう観点から見れば、安倍総理の決断は、まさに霞ヶ関を排除して政治主導の政策決定を目指した歴史的な快挙だったといえるが、不思議なことに、翌日の新聞は事の経緯を一切報道しなかった。 …

さらば財務省!―官僚すべてを敵にした男の告白