肌にあわないかもしれないが、期間を決め、一気に飛び込んでしまう

水に入りきらないゆえの苦しさを避けるためのひとつの工夫としては、自分の人生を「時期」で考える、区切りで考えるといい。この三年、この五年、この十年はこの水に入ってしまうと決める。冷たい水で肌に合わないかもしれないけれど、とにかく入ってしまう。入ったら入ったなりのアイデンティティの獲得はできるわけで、三ヶ月、半年てやめたら、その会社に勤めたことさえアイデンティティになりません。三年、五年勤めたら、そこで獲得したものが、もう一人の自分としてのアイデンティティになります。
私塾のすすめ』 〜第3章 「ノー」と言われたくない日本人 P.122〜