非タテ社会においては、謙虚な態度は誤解されやすい

アメリカのような非タテ社会の場合、謙虚な態度は誤解されやすい。「私は一人では何もできませんが・・・」と前置きすれば、それだけで駄目になる。ヒエラルキーがはっきりしない社会構造では、相手を「社長」とか「部長」と呼ばないで、ミスターあるいはファーストネームで呼ぶ。日本のような敬語もないので、自分は偉いという態度をとらないと、どれほど偉いとおもわれているのか不安になる。
『政治と秋刀魚』 〜第四章 P.159〜