日本人は外国から輸入し、付加価値を加え、日本的なものにする天才的な才能がある

日本ほど外国からあらゆることを吸収して独自な文化を維持している国は他にない。もちろん、その文化は絶えず変化して進化している。文化、アイデンティティは、時代によって変わっていく多様なものなのだ。・・・<中略>
日本社会の美しさ、強さの一つに、一五〇〇年も前からモノだけではなく、思想、宗教、政治、社会、経済の諸制度を外国から輸入、吸収して、付加価値を加えて変身させ、日本的なものにするという天才的な才能がある。
『政治と秋刀魚』 〜第四章 P.176、181〜