手薄な部分を衝き、戦いの主導権を握る

部下をどのように掌握するか―この問題もきわめて今日的である。『孫子』がここで述べている内容をまとめてみると、つぎのようになるであろう。
(1)数が問題ではなく、一致結束をはかることが肝要である
(2)罪の適用は慎重にしなければならないが、さればと言って、必要なときにためらってもならない
(3)温情(文)と軍律(武)の両面が必要である。
(4)軍律はふだんから徹底させておかなければならない。
孫子の兵法』 〜行軍篇 P.168〜