古典を読めば、何千年かの人間の体験を追体験して自己の体験として加えることができる

一個人の生涯の体験はたかが知れている。その点、古典を読めば、何千年かの人間の体験を追体験して自己のうちに自己の体験として加えることができる。何かにつまづいたとき、それが一度体験したことなら、人間は驚かず、迷わず活路を見出せるからだ
『「孫子」の読み方』 〜計篇 P.37〜