古典と自己の体験とを照応させ、自己評価・失敗の分析を行う

机上の兵学は、たとえ科挙の試験で満点をとっても、それは実践の役に立たない。机上の兵学は、たとえば科挙の試験で満点をとっても、それは実践に有能な者をいみしないなら、まして経営においてをや、である。では、読むことは全く無駄か。そうではない。「物読み僧侶」に読ませて、自己の体験と照応させつつ自己評価を行い、特に失敗の場合は、なぜ失敗したかを探り、同時に将来の方針を決定する場合、過去の経験のこの評価を基にして行う
『「孫子」の読み方』 〜序 いま、なぜ『孫子』なのか P.22〜