直接お客様に不満を聞き、「現場を知る」

九五年十月には全国紙や週刊誌に「ユニクロの悪口言って一〇〇万円」という広告を出した。へたにコンサルタントなどに聞くより、直接お客様に不満を聞いたほうが早いと考え、やってみた。集まった「悪口」は一万通弱。ほとんどが品質へのクレームだった。・・・<中略>
自分たちが送り出した商品の失敗を直視し、研究し、改善する。失敗の連続だったが、そこから次の成功の芽を導き出す。ユニクロの品質向上には、現場で学んだ失敗の数々が大きく寄与している。つねに「現場を知る」ことこそ、経営の原点だと今も考えている。
『一勝九敗』 〜挑戦と試行錯誤 P.77、78〜