人間の脳は快楽を求めるようにプログラミングされている

「できない人」は、"HOW"が習慣づけられていません。その時々に"HOW"を考える(あるいは考えさせられる)ことはあっても、ごくまれにその先にいいことがあったくらいでは、望ましいプロセスであるというインプットはされません。ドーパミンの分泌による心地良さを味わった経験が、「できる人」に比べて少なすぎるのです。
それよりも、なかなか物事が進まずに、苦痛が増していったことのほうが強くインプットされています。
そもそも人間の脳は、快楽を求めるようにプログラミングされています。したがって「できない人」は、ハードル越えを避けることで苦痛を和らげるという、消極的な対処で快楽に向かうわけです。
そのために「できない人」は、必死でハードル越えをやめるための"REASON"を見つけようとします。それは「できる人」と正反対の行為に見えますが、人間として自然な快楽を求める行為であるのは同じです。
『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』 〜第3章〜「できる人」に知ってほしい「できない人」との違い P.119,120