意思決定の質

私たちの計画を引き受けることができたのは、予測される大きなリスク―現実的で政治的なリスク―を進んで覆うとうする大統領と政府だけだったかもしれない。分析の誤りや予知できない状況のせい、あるいは予知できるリスクが実際に起こっていたために、失敗していたかもしれない。もし確率が正確に三対一と予測されるならば、四回に一回は失敗することになるのだ。不幸にもワシントンは―政治のプロセスとマスメディアは―意思決定の質でなく、結果だけを基準にして決定を判断する。・・・<中略>私は、決定は結果だけを基盤にして評価すべきでないと思った。介入をめぐる最良の決定でさえも蓋然的で、失敗するリスクが現にある。しかし失敗したからといって、必ずしもその決定がまずいということにはならない。
『ルービン回顧録』 〜第一章 P.57〜