生命がDNAをペアで持つという情報保持コストを払うわけ

DNAは紫外線や酸化的なストレスを受けて、配列が壊れることがある。ATAAという部分配列がなくなったとしても、相補的なもう一方の鎖にTATTという構造が保存されていれば、自動的に穴を埋めることができる。事実、DNAは日常的に損傷を受けており、日常的に修復がなされている。この情報保持のコストとして、生命はわざわざDNAをペアにして持っているのだ。
生物と無生物のあいだ』 〜第4章 シャルガフのパズル P.71〜