フィルタリングや個人化は長期的には見つかる情報を制限する

分裂化の影響を大いに増幅しているのが、個人化アルゴリズムとフィルターという、インターネット上では一般的な機能であり、これらの機能は我々の許可なく、ときとして我々がしらないうちに動作することも少なくない。我々がアマゾンで本を買い、ネットフリックス(Netflix)から映画を借り、レディットでニュース記事を見るたびに、これらのサイトは我々の選択に関する情報を個人プロファイルに保存して、その後、類似した商品または記事を推薦するために利用する。短期的効果としては、我々はサイトの推薦のおかげで思いがけない項目に遭遇することもあるだろう。しかし長期的には、クリックする回数が増えるほど、見つかる情報の幅は絞り込まれていく。
クラウド化する世界』 〜第8章 大いなるバラ売り P.191〜