2008-10-18から1日間の記事一覧

フィルタリングや個人化は長期的には見つかる情報を制限する

分裂化の影響を大いに増幅しているのが、個人化アルゴリズムとフィルターという、インターネット上では一般的な機能であり、これらの機能は我々の許可なく、ときとして我々がしらないうちに動作することも少なくない。我々がアマゾンで本を買い、ネットフリ…

必要なのは電気システムの規格化

このプロセスにとって必須だったのは、電気システムの規格化だった。電力ユーティリティはもともと、さまざまな周波数と電圧の電流を生産していたが、ユーティリティも新しい電気機器の製造企業もほどなく、汎用的な規格ー電流そのものの規格ではなく、モー…

インターネットユーザーは自分と異なる価値観を持つ人々に決定を委ねない

インターネットユーザーは、同じ意見を持つ、価値観の似かよった人との交流を求めるので、自分とは異なる価値観を持つ人々に重要な決定をゆだねる可能性は低くなる 『クラウド化する世界』 〜第8章 大いなるバラ売り P.199〜

同じ意見を持った人々が群れると、その偏向は一段と悪化し、誤った認識を拡散してしまう

「同じ意見を持った人々が群れると、その偏向は一段と悪化し、誤った認識を拡散してしまう」。そうした人々は「結局、討論が始まる前よりも、一層極端な意見の偏りを示すようになる」。 『クラウド化する世界』 〜第8章 大いなるバラ売り P.197〜

人間はオンライン上では、分化したコミュニティを形成する

ブルニョウルフソンらは、このような「小さなコミュニティが乱立するバルカン化」は、フィルタリングがもたらす唯一可能な結果ではないと強調する。理論的には、「より幅広い知識や、さらには無作為の情報を欲しいままに求めることができるかもしれない」。…

コミュニティの所属を変えることはクリックと同様に簡単

分裂化のプロセスは、現実の近隣社会と同様、仮想コミュニティでも生じるばかりでなく、オンライン上のほうがより急速に進行するだろう。現実世界は、住宅ローンや学校や仕事を抱えているから、分裂かを進める機械的力もゆっくりと作用する。他所に引っ越す…

ユーチューブ経済では、誰もがタダで遊べるが、利益を得るのはごく少数だけ

無報酬の労働を戦力化し、それを価値あワールドワイドコンピュータが生みだす経済力が要因となって、ますます多くの経済分野で利益が劇的に増加し、技能のあるなしにかかわらず、労働者はソフトウェアに取って代わられ、知的労働が世界規模で取引され、企業…

無報酬の労働を戦力化し、それを価値ある商品やサービスに変えてしまう企業の能力

これまでと違うのは、貢献の範囲、規模および洗練度合いであり、等しく重大なのは、無報酬の労働を戦力化し、それを価値ある商品やサービスに変えてしまう企業の能力なのである。 『クラウド化する世界』 〜第7章 多数から少数へ P.167〜

企業のIT部門にとっての主要課題は、何を手放し、何を手放さないかを、正しく決断すること

大企業は、社内コンピューティングへの過去の投資と、ユーティリティがもたらす利益とのバランスを取る必要がある。大企業に期待されるのは、長い期間にわたって複合型アプローチを追及することだ。つまり、ハードウェアとソフトウェアの要求事項の一部は自…

コンピュータの場合は利用方法そのものもユーティリティより供給可能

その電力をどう利用するかは、ユーティリティの責任ではなく、ユーティリティの顧客の責任である。電気は物理的な電気機器によって利用されるので、利用の仕方そのものを遠隔地からネットワークを通じて送り続けることは不可能である。・・・ しかし、コンピ…

電気通信の大域幅は世紀が変わるごとに二倍になる

なぜコンピューティングは、見るからに不健全な発展を遂げたのだろうか。なぜコンピュータのパーソナル化は、このように複雑で無駄な現象を伴うのだろうか。理由は簡単だ。二つの法則が、この事態を招いたのである。一つ目の、そして最も有名な法則は、イン…

クラウド化する世界