プログラムのコードが、著作権などのルールの枠を超え、社会のコード(規定)になってしまう

コピー防止技術は、法で認められた以上の規制を利用者に対してかけてしまうという面もある。サイバー法の第一人者のローレンス・レッシグが指摘しているように、プログラムのコードが社会のコード(規定)になってしまうのである。たとえば、DVDのコピー防止機能は、著作権が切れてコピー自由なものになってもなおコピーを防止しつづける。いまから百年後のわたしたちの子孫は、現代のテクノロジーによる行き過ぎたコピー規制を、いったいどのようにみるだろうか。
『日本文化の模倣と創造』 〜著作権の狂想曲 P.89〜