なんら新規性がない考え方で、どのくらい徹底的にやるかかが実は勝負を決め、それこそが経営力

セオリーなんて、実は誰でも知っているんです。経営戦略だって、頑張れば作れる。みんなプレゼンテーションにふれる機会がありますよね。でも、どの言葉も陳腐化された言葉でしょう。初めて聞く言葉なんて、ほとんどないでしょう。問題はどの軸で、どのくらい徹底的にやるのか、ということ。いまさらね、新しいロジックなんてたくさん出てくるもんじゃない。新しい方法論がたくさん出てくるわけじゃない。なんら新規性がない考え方で、どのくらい徹底的にやるかかが実は勝負を決めると僕は思っています。それをやるのは人。そして、徹底的にできるかどうかこそが、本当の経営力の違いだと僕は思うんです。
外資系トップの仕事力II』 〜三谷 宏幸 P.148〜