2006-02-18から1日間の記事一覧

戦略に添わないことには関わらない、それに伴うリスクも享受する

戦略上のモデルになるには、どうしたらいいのだろうか。まず戦略と一貫性のある事柄に関心を示すこと、新しい方向に合致した、どんな細かなことにも関わることだ。また同時に、戦略に添わない事柄には、注意を払うことも、労力をかけることも、関わることも…

ベストでなくとも、力強く明確であることが必須

会社が迷走しているときには、経営陣は混乱しているものだ。経営陣が混乱すると何もかもうまくいかない。社員が皆、無気力になるからだ。こういう時こそ、進路を決めてくれる力強いリーダーが必要なのである。必ずしもベストの進路である必要はない。ただ力…

複数の変化を積み重ねる戦略的行動が重要

戦略的行動は、現在のことであるためすぐに注目を集める、戦略的行動の力とは、まさにここから生まれるのだ。たとえ、個々の戦略的行動がもたらす軌道修正は小さくても、それぞれが戦略転換点を通過した後の企業イメージと一貫性があれば、相乗効果が生まれ…

資源の再配置には弊害が伴う

問題は、資源の再配置ということばが、なんの弊害も伴わない響きを持っていることだ。見通しが明るく、将来有望で、素晴らしいものにより多くの関心やエネルギーを傾ける、それが資源の再配置だと受け止められている。だが一方で、資源を引き抜かれる側も存…

リーダーの気骨

同僚や部下たちがどの道を進むべきかと議論しているときに、皆の先頭に立って、正しいかどうかわからない進路を示さなくてはならないとなれば、大きな覚悟と信念が必要だ。だが、そういった決断こそ、リーダーとしての気骨が試されるところだ。 『インテル戦…

恐れが情熱を喚起する

働き詰めで疲れたときでも、電子メールをチェックし、問題がないかどうかを確かめずにいられないのは、私が恐れているからだ。顧客のクレーム、新製品が失敗する可能性、大事な社員が不満を抱いているという噂などを恐れているのである。毎晩、ライバルの新…

あらゆる関係者の智恵を総動員することが重要

大切なことは、戦略転換点がはっきりしていることはめったにないということだ。豊富な情報を持ち、目的意識の高い人たちが、同じ状況を前にしても、まったく異なる解釈をする。だからこそ、明確な像を描く過程に、あらゆる関係者の智恵を動員することが何に…

初期バージョンの質では戦略転換点の重要度は判断できない

ここで私が言いたいことは、初期バージョンの質だけを見て、戦略転換点の重要度を判断することはできないということである。・・・>「10X」の改良があれば、この製品は極めて面白そうだとか、脅威になりそうだという直感が働くのなら、戦略転換点の始まりを…

起業家

ピーター・ドラッカーは、起業家とは資源を生産性や収益性の低いところから高いところへと動かす人だと定義している。 『インテル戦略転換』 〜第六章 P.131〜

インテルのメモリからプロセッサへの転換

立ち向かっていかなくてはならないものが何であるかは、たった一度の話し合いで口をついて出たひらめきで実感していたはずなのに、それを実行し、成果を得るのには何年もかかった。 『インテル戦略転換』 〜第五章 P.113〜

過去に成功すればするほど困難な状況に陥りやすい

過去にはなばなしい活躍をした人物ほど最後まで変化に適応しようとせず、戦略転換点の論理にも屈しないため、他の誰よりも困難な状況に陥りやすいということを示す典型的な例でもある。 『インテル戦略転換』 〜第四章 P.83〜

顧客の変化は時間をかけて進行する

顧客がそれまでの購買習慣を変えるということは、最も見えにくく、油断のならない戦略転換点の要因である。なぜ見えにくく、油断できないかといえば、それはゆっくりと時間をかけて進行するからだ。 『インテル戦略転換』 〜第四章 P.79〜

新しい世界と向きあう苦痛に対する抵抗

なぜ、業界でも才気と起業家精神溢れるキャリアで知られた彼らが、テクノロジーがもたらした厳しい戦略転換点という厳しい現実に直面することになったのだろう。・・・きっとこれらすべての要因が作用しているのだろうが、最後の要因、すなわち新しい世界と…

技術的に可能なことは、いつの日か必ず実現される

テクノロジーの基本ルールは「技術的に可能なことは、いつの日か必ず実現される」ということである。 『インテル戦略転換』 〜第四章 P.76〜

コンピュータ業界の3つのルール

第一に、他と比べても大差のないものを無闇に差別化しない。・・・ 次に、競争熾烈なこの横割り型世界において、技術革新や何らかの根本的変化が訪れたとき、文字通り扉を叩いて到来するチャンスをしっかり捕まえる、ということだ。他社がまだ迷っているうち…

変化のおきた正確な瞬間は終わったあとでもわからない

私の頭の中にはコンピューター上で人の顔を別の顔に変えていく「モーフィング」のイメージが浮かんでくる。一つの顔がいつ消えて、それに代わる顔がいつ表れたのか、正確な瞬間を示すことはできない。ただわかるのは、初めに一つの顔があって、最後には別の…

商品があまりに魅力的ならデメリットに目をつむる

以前ならその一〇倍以上腹っても買えなかったコンピューターなのだ。買い手は商品があまりに魅力的なので、デメリットには目をつぶる。産業構造が新しくなったおかげでこのような恩恵に浴することができるのなら、そちらを享受しようということだ。 『インテ…

最後に求められるのは直感と判断

形のない転換点を相手に、どのようにしたら企業や個人のキャリアを救うための適切な処置を講じるタイミングがわかるのだろうか。残念ながら、これといった方法はないのだ。 しかし、わかるようになるまで待つわけにはいかない。タイミングがすべてだ。もし企…

転換点にいる時の議論は残酷で厳しい

転換点にいる時の議論は残酷で厳しい。「もし、わが社の製品がもう少し優れているか、もう少し安ければ、問題はないはずだ」と意見する人が必ずといっていいほど出てくる。確かに一理ある。「景気が悪いせいだ。設備投資が回復すれば、また以前の成長を取り…

暗黙のルールの変化は前触れなく訪れる

企業は数ある暗黙のルールによって経営されているが、そのルールは時として変化するものである。それも大幅に変わることがよくあるのだ。しかし、ルールが変わったことを告げる警告などは存在しない。わが社に何の前触れもなく忍び寄ったように、あなたの企…

真実を強調することがキャンペーンの最大の武器

成功した商品キャンペーンが皆そうであるように、これも真実を強調することが最大の武器となった。 『インテル戦略転換』 〜第一章 P.28〜

キャリアの主導権を握るのは自分自身ということを受け入れる

悲しいことに他人があなたのキャリアの責任を取ってくれるわけではない。あなたのキャリアは、文字通りあなただけの問題なのだ。・・・キャリアも、スキルも、転職のタイミングも、全ての主導権を握るのは自分自身だということを受け入れる必要がある。 『イ…

インテル戦略転換