分権化

ヒトデによる侵略に対抗する具体的な戦略

・イデオロギーを変える 「どうせ人生に望みはないから、テロリストにでもなろう」というイデオロギーを「希望はある。自分の人生を良いものにできる」というイデオロギーに変えた(ケニアのジャミィ・ボラ) ・権限を中央に集めさせる(牛型アプローチ) い…

分権型組織における5つの根本的要素

・サークル(ヒエラルキーのないグループ。自主性にゆだねられる) ・触媒(サークルを創設し、そのあとは身を引いて、表舞台から消えてしまう人物) ・イデオロギー(分権型の組織をまとめる接着剤の役割を果たす) ・既存のネットワーク(インターネットが…

ヒトデとクモを見分ける方法

・誰かひとり、トップに責任者がいるか? ・本部があるか? ・頭を殴ったら死ぬか? ・明確な役割分担があるか? ・組織の一部を破壊したら、その組織が傷つくか? ・知識と権限が集中しているか?、分散しているか? ・組織には柔軟性があるか、それとも硬…

分権についての重要な8つの法則

・分権型の組織が攻撃を受けると、それまで以上に開かれた状態になり、権限をそれまで以上に分散させる。 ・ヒトデを見てもクモだと勘違いしやすい ・開かれた組織では情報が一カ所に集中せず、組織内のあらゆる場所に散らばっている ・開かれた組織は簡単に…

従業員と設備を抱え、巨大の売上をあげようとすることは規模の不経済となりうる

分権の波がすべてを変えた。AT&Tは巨大企業で、巨大なインフラと何万人もの従業員を要する。スカイプには、数人の従業員と数えられるほどのパソコンしかなかった。しかしスカイプは、たくさんの従業員や巨大な宣伝費、それに大規模な設備をもつ必要がなかっ…

権限分散のスイートスポットは最高の競争力を生み出す

基本的にGMは、変化を避けようとした。ハイブリッド型の組織ではあったが、社内をより分権化する戦略を拒否した。すでにうまくいっているのに、なぜ変わらなきゃいけないのか、というのがGM経営陣の態度だった。一方トヨタは、ヒトデ型とクモ型の間にある完…

人は財産を手にすると、利益を守るために集権的なシステムを求める

アパッチ族とアルコホリックス・アノニマスの組織で起きたのは、権力の集中化だ。人々は、いったん財産を手にすると、それが牛だろうと本の印税だろうと、すぐに、利益を守るために集権的なシステムを求めるようになる。自分の財産のことになると、人はそれ…

ヒトデ型の組織を変えるにはイデオロギーを変えるしかない

若者の間で現在人気のあるイデオロギーは、「音楽も映画もタダでダウンロードできるのに、なんで払う必要がある?」というものだ。それなのに映画業界は、「(犯罪を)支援するな、通報しろ」とか「映画の海賊版をダウンロードするのは窃盗です」といったダ…

分権型の組織をまとめる接着剤の役割を果たすのはイデオロギー

彼らがそこまでするのは、コミュニティへの帰属意識からだけでも、無料で何かを手に入れられるからというだけでもない。自由と信頼があるからというだけでもない。分権型の組織をまとめる接着剤の役割を果たすのは、「イデオロギー」だ。 『ヒトデはクモより…