権限分散のスイートスポットは最高の競争力を生み出す

基本的にGMは、変化を避けようとした。ハイブリッド型の組織ではあったが、社内をより分権化する戦略を拒否した。すでにうまくいっているのに、なぜ変わらなきゃいけないのか、というのがGM経営陣の態度だった。一方トヨタは、ヒトデ型とクモ型の間にある完璧なバランスを、常に探し続けてきた。
中央集権が一方の端に、分権がもう一方の端にあるとして、権限分散のスイートスポットは、その間にある、最高の競争力を生み出せる位置だ。

『ヒトデはクモよりなぜ強い』 〜第8章 スイートスポットを探して P.206、207〜