2006-02-21から1日間の記事一覧

「人間の介在」の意義

ヤフーとグーグルの競争の背景には、サービスにおける「人間の介在」の意義を巡る発想の違いがある。 『ウェブ進化論』 〜第二章 P.96〜

情報自身の淘汰に委ねる

シルバースタインは「こうした情報共有の仕組みをテクノロジーが支える」と語ったが、グーグルの社内情報システムはごく普通のシステムの組み合わせた。・・・道具自身に革新性があるのではなく、すべての情報を共有することを原則に「情報自身の淘汰」に委ねる…

インターネットの本質とグーグルの目指す富の再分配システム

リアル世界における「富の再分配」は、巨大組織を頂点とした階層構造によって行われるのが基本であるが、その分配が末端まであまねく行き渡らないところに限界がある。しかし、いかに対象が膨大であれ、インターネットにつながってさえいれば、その対象は同…

広告の本質と市場規模

メジャーメディアの世界広告市場は、三五兆円から四〇兆円くらいの規模である。しかし広告の本質を「製品やサービスの送り手が、自らの存在を潜在的に受け手に何とか認知させたいと考える経済行為すべて」と広義に定義しなおせば、その市場規模は一〇〇兆円…

IT産業の将来像

付加価値が順次「あちら側」にシフトしていき、「こちら側」のモノはコモディティ(日用品)になる、誰でもいいから中国で作って世界に安く供給してくれればいい、というのが、米国が描くIT産業の将来像だ。IBMパソコン事業の中国企業への売却はそれを象徴して…

IT産業の構造を決定する本質

情報をインターネットの「こちら側」と「あちら側」のどちらに置くべきか。情報を処理する機能を「こちら側」と「あちら側」のどちらに持つべきなのか。このトレードオフが、これからのIT産業の構造を決定する本質である。 『ウェブ進化論』 〜第二章 P.59〜

グーグルによる知の再編成基準

権威ある学者の言説を重視すべきだとか、一流の新聞社や出版社のお墨付きがついた解説の価値が高いとか、そういったこれまでの常識をグーグルはすべて消し去り、「世界中に散在し日に日に増殖する無数のウェブサイトが、ある知についてどう評価するか」とい…

ウェブ進化論 第二章 グーグル―知の世界を再編成する