2012-12-04から1日間の記事一覧
自由に書いていいけど、ひとつだけルールを設けようと。「分量制限を課すことが大事だよ」と言っています。四〇〇字なり八〇〇字なりに収めることを目標にすると、ぐっとちがってくる。この字数への意識が、ブログ書評全般に欠けているのかもしれません。 『…
わたしの考える書評は作品という第八車を後ろから押してやる”応援”の機能をはたすべきものです。自分が心の底から素晴らしいと思った本を、簡にして要を得た紹介と面白い読解によって、その本の存在をいまだ知らない読者へ手渡すことに書評の意味と意義があ…
C=書評になっていない。その理由としては、?文章表現が稚拙もしくは言葉足らず、説明不足で何を言いたいのかわかりにくい、?どういう理由があるのかわからないけれど、対象書籍から逃げ腰になっている、?あれこれ書きたい要素を詰め込みすぎて、ひとつひと…
プロの書評には「背景」があるということです。本を読むたびに蓄積してきた知識や語彙や物語のパターン認識、個々の本が持っているさまざまな要素を他の本の要素と関連づけ、いわばほんの星座のようなものと作り上げる力、それがあるかないかが、書評と感想…
最初のページを読めばよい。最初の部分で次に読ませようとする力が文章になければ、それ以後、文章にそんな力が生まれることはない。文章に心を配れる人が、書き出しの文章に心を配らないことはありえない。言葉ひとつひとつの選択、配置、意味を考え抜いて…
未曾有の悲劇のただなかで、小説が一体何の役に立つのか、そんな無力感に包まれている作家もいるでしょう。小説なんかよりも、今ここにある危機を乗り越えるための具体的なハウツーやオピニオンを備えた本こそが必要だ。そう考える人もいるでしょう。でも、…