Talent

村田蔵六という人間

しかしひらきなおって考えれば、ある仕事にとりつかれた人間というのは、ナマ身の哀歓など結果からみれば無きにひとしく、つまり自分自身を機能化して自分がどこかへ失せ、その死後痕跡としてやっと残るのは仕事ばかりということが多い。その仕事というのも…

村田蔵六と目的主義

「薩人の海江田武次だけは、気をつけられてほうがよろしい」 という注意をあたえた。しかし蔵六は「それはどういう意味か」ともきかず、ただだまっていた。時代の道具として存在しているこの男は、道具がそうであるようにつねに目的主義であり、その間の日常…

成長しなければ死んだも同然

「世界中の人々が喜んで買う、画期的なカジュアルウェアを開発し、いつでもどこでも買えるようにする」。これがビジョンだ。・・・だが、それ以上に「売上高1兆円」「成長しなければ死んだも同然」という成長へのメッセージが強烈なインパクトを持つ。 『200…

経営者は育てられない

柳井は玉塚の退社を教訓に「経営者は育てられない」と痛感した。 『2005.9.26 日経ビジネス ユニクロ作り直し』

過去の成功モデルの壊し方

人はなかなか過去の成功モデルを崩そうとしないからだ。「ステージごとに組織も人材も変わらないと、壁を越えられない」。 『2005.9.26 日経ビジネス ユニクロ作り直し』

深手をおわないうちに手を打つ

試してみて、失敗したと思ったら、直ぐに深手を負わないうちに手を打つのも柳井の流儀だ。 『2005.9.26 日経ビジネス ユニクロ作り直し』

グリーンスパンの妙技

つまり十分に準備を重ね、相手の心をつかみ、相手の意見を尊重することだ。アラン・グリーンスパンはこの点にかけて卓越した才を兼ね備えていた。グリーンスパンは質問に答える際には、たとえ少々的はずれな質問であっても、まずそれに敬意を表する。そして…

ストレスからの解放のコツ

裁定取引の仕事はとてつもなく厳しい。社の人たちは、ストレスが大きいあまりに正気を失うこともあると考えていた。加えて多大なプレッシャーがかかる。しかし私は、一心不乱に取り組みながらも、そこそこの平静さを保つことができた。心のなかで、そうしな…

レビーの口癖

レビーは迷信深いことで知られていた。「幸運」のコインがポケットでじゃらじゃら行っているからと、トレーディングルームにはいってくるのを見かけることもあった。口ぐせのひとつは「賢いより運がいいほうがいい」だったが、実際、運に頼っていたわけでは…