2009-05-24から1日間の記事一覧
子育ては、人類が取り組む仕事の中でも、もっとも重要な仕事のひとつです。幸せな子どもを育てることで、親は自分がこの世からいなくなったずっとあとも、この世の中に幸せを残すことができるのです。 そんな大事業にかかわりながら、私たちは子どもの育て方…
人はいつも自分の気持ちにきづいているわけではありません。私たち大人でも、無意識のうちに、なんだかもやもやする、心がザラザラするというようなことを感じることがあります。わけのわからない状態に陥ることがあります。そんなとき、それを感じ取ってた…
親は子どもがどうしてそういうことを言いだしたか、本当のことを知りたいのです。ところが、きき耳に反応して「なぜ?どうして?」「どうしたの?何かあったの?」と質問すると、子どもは自動的に親を納得させやすい理由(言い訳)を始めます。これは子ども…
まず自動的な習慣で子どもが話すべきときをさえぎって自分を話していることに気づきましょう。そして、その習慣をリセットします。意識して自動スイッチをオフにします。 具体的には次の点に注意してみてください。 ①子どもに対する指示・命令・小言をやめる…
このように、新たに採用したい枠組みに関して、一つ一つそのつど話していくことが大切です。そして、枠組みを機能させるために、何をルールにするかも子どもが納得するよう話し合ってください。親はルールの番人になるのではなく、子どもと同じくルールにし…
「しつけ」とは、親の言うことを聞かせることでも、親の思う「いい子」にすることでもありません。人と一緒に幸せに生きていくためのあり方を教えることです。 『子どもの心のコーチング』 〜第3章 子どもを幸せにするしつけ P.111〜
子どもが手伝ってくれたら、子どもをほめないことが大切です。「いい子ね」「えらいぞ」というほめ言葉ではなく、子どもが手伝ってくれたことに感謝し、喜んでください。子どもが親のために働いたときに、親がどう感じたか、気持ちを教えてあげてほしいので…
ほめる子育てに頼っていると、子どもの中に本来の自己肯定感を育てることはできません。本来の「自分はこれだ」「この自分が好き」という無条件の存在肯定ではなく、他の人がどう思うかによって自分の価値観を決める、自身のない人間に育ってしまいます。ほ…
実は、親は叱っているのではなく、怒っているのです。それは怒っている親の都合によるもので、子どものためではありません。子どもが親の思いどおりにふるまわないので、腹を立てて怒るのです。思いどおりにならないので、感情的になってその怒りをぶつけて…
子どもが大きくなればなるほど、親は子どもの甘えを受け入れません。でも、子どもが精神的に自立をして、自分で安心感をつくりだしたり、自分で自分を癒したりできるようになるまでは、親の力が必要なのです。 『子どもの心のコーチング』 〜第2章 子どもに…
自己肯定感を生み出すのは「愛」、そして傲慢さを生み出すのは「怖れ」です。自分は愛されていないかもしれないという怖れが、人を優秀であることの証明に走らせるのです。ここに自己肯定感と傲慢さの違いがあります。 『子どもの心のコーチング』 〜第2章 P…
次の三つの条件を満たしたとき、親は子どものコーチになれます。 ①子どもはできることを知っている。 ②子ども自身がもっとよくなりたいと思っていることを知っている。 ③子どもが望んでいることが起きるまで待ち、必要なサポートは何でもしようとする柔軟性…
ここで、「自立」の意味をはっきりさせておきましょう。自立とは、人をあてにしなくても自分の力で生きられることと、自分ではできないときに素直に人に援助を求める能力を意味します。 実は、何も知らないと思える生まれたての子どもの中に、すでに自立して…
バスに親子連れが乗ってきました。子どもが友達を見つけ、あっちへ行ったりこっちへ着たりと落ち着きません。腹を立てた母親が言いました。 「じっと座ってなさい。運転手さんが怒るでしょ」 それを聞いた運転手さんが社内放送で言ったそうです。 「私はおこ…
私たち親は、とかく「今」に焦点をあてがちです。今、子どもは安全か。今、子どもは親の思うとおりにふるまっているか。今、子どものまわりで親の望むとおりのことが起きているか。今、親の望む子でいるかー。 「今」に焦点をあて、そのとおりになっていない…