部下がうまくいかないのは、知識・技術が足りない、または意欲を高める方法を知らないから

コーチングとは、会話を重ねることを通して、相手に、目標達成に必要なスキルや知識を備えさせ、目標に向けての行動を促していくプロセスです。
部下がうまくいかない時は、彼らのやる気や人間性に問題があるのではありません。自分の能力に気がついていない、適性がない、知識が不十分、技術が足りない、または、意欲を高める方法を知らないからです。
コーチング・マネジメント』 〜P.2〜

一方通行ではなく、双方向でアイディアを検討し、生み出す

この「一方通行ではなく、双方向でアイディアを出し合い、それを検討する。行動に移すためのアイディアもまた双方向のコミュニケーションから生み出す、この一連のプロセス」を「コーチング」といいます。
コーチング・マネジメント』 〜WHAT'S COACHING P.35〜

。コーチングは教えるのではなく、引き出し、考えさせる

コーチングとティーチングは違います。コーチングは教えるのではなく、引き出し、考えさせます。相手の自発的な行動を引き出すのです。ここに、マネジメントクラスの人たちがコーチングを学ぶべき理由があります。
コーチング・マネジメント』 〜WHAT'S COACHING P.62〜

何を話すかに注意が向きすぎてしまい、人の話を聞くことには、価値が置かれていません

コミュニケーションは、「話し手」と「聞き手」によってつくられます。両者が話し手と聞き手の役割を持つことで成り立っています。ところが、実際には、何を話すかに注意が向きすぎてしまい、人の話を聞くことには、価値が置かれていません
コーチング・マネジメント』 〜THE RULES OF COACHING P.87〜

人は自分の内側の情報を一度外に出さないと認識できない

人は会話を交わし、言葉にしてアウトプットすることで、自分のアイディアを認識することができます。人は自分の内側の情報を一度外に出さないと認識できないのです。すなわち、話す相手がいなければ、自分の思っていることにも気づけません。これが、私たちが話す最大の理由のひとつです。
コーチング・マネジメント』 〜THE RULES OF COACHING P.96〜

会話の主体は話して側ではなく、聞き手側にある

上司と部下の間に溝が生じる要因のひとつは、両者の間にリセプターの有無、リセプターの違いが介在しているということです。そのことを知らなければ、ただのものわかりの悪いおじさんと生意気な若造になってしまうということです。会話の過程で、相手のリセプターがどこにあるのかを確かめる必要があります。
1 はじめに自分のはなしていることに対するリセプターの有無を確かめる。
2 次にどんなリセプターを持っているかをリサーチする。
3 もって欲しいリセプターを提示する。
4 今もっているリセプターとの関連を見出す。
コミュニケーションとは相手の聞く能力に働きかけ、聞く能力を変えていくことを意味します。会話の主体は話しての側ではなく、聞き手側にあるのですから。
コーチング・マネジメント』 〜THE RULES OF COACHING P.104〜

相手に伝わるメッセージのうち、言葉の内容そのものが占める割合は、わずか七%

話すことによって相手に伝わるメッセージのうち、言葉の内容そのものが占める割合は、わずか七%。あとは、ボディランゲージなどであることを認識しなければなりません。お互いに生身の人間であることを無視してしまうと、話しは通じたように見えても、行動は起こせません。
コーチング・マネジメント』 〜THE BASIC COACHING SKILLS P.163〜