2008-11-15から1日間の記事一覧

合理と条理をどう噛み合わせるかというところに、経営の難しさの本質が横たわっている

人間というのはきわめて情緒的で不安定な生きもののうえに、不器用なんです。習慣の奴隷でもありますしね。そういった、ある意味では、条理の奴隷に近い生きものなので、間違えるし、めげるし、問題を先送りしたがるのです。たとえば、コストを引いたら大赤…

20代では寝ずに全てに対してチャレンジすれば良い

人間はトシをとって、後から振り返ってはじめてわかることがあります。とくに40代になると、若い頃に比べれば体力も知力も落ちてくるので、あらためて20代で社会に出てから10年間の大切さを実感するのです。この時期って、人生の宝石箱みたいに、仕事も趣味…

目の前にある課題に対して、答えを先送りしてはいけない

たとえ結果として誤った決断だとしても、リーダーは決断すべきときにはしなければいけない。それは個人でも会社でも同じなのです。 少なくとも、マネジメントエリートをめざす若者は、目の前にある課題に対して、答えを先送りしてはいけません。 『指一本の…

苦しい時に思い浮かぶのは、古典の世界のフレーズ

古典には、『論語』なんかもそうですが、当たり前のことが書いてあって、つまらないものが多い。ですから、調子のいいときに読んでも感動しません。ところが面白いことに、苦しいときに思い浮かぶのは、古典の世界のフレーズなのです。自分が追い詰められて…

違う階層の人を理解するためには色々な体験が必要

まったく違う階層に属する、違う経験をしてきた人たちを理解しようと思ったら、自分と相手の間に横たわるギャップをイマジネーションで埋める必要があります。そのとき、それまでの人生でいろいろな体験をして、いろいろな人に出会っていればいるほど、話の…

成果を論じるのは35歳以降

いま、優秀な若い人ほど、早く成果を出さなければとか、30歳までに食べていけるスキルを身につけて一人前になろうとかいって、やたら焦ったりする傾向がありますが、成果を論じるのは35歳以降です。何を成果とするかという問題なのですが、たぶん30代半ばま…

追い詰められた状況下で何が重要で何が重要でないかを整理し、決断できるかどうか

世の中には、頭のいいやつなんか、腐るほどいます。問題は追い詰められた状況下で、どれだけ目の前の問題の何が重要で何が重要じゃないかということを整理して、最終的に決断できるかどうかなのです。 やること自体は当たり前のことかもしれませんが、前後関…

戦略的な合理性について合意と多数派の形成ができるかどうかが鍵

学生の中には、自分はすごく頭がいいと自負している人もいます。そういう人は、「あいつら、何であんな馬鹿なことやってるんだ。俺がトップだったら、こんなことになるはずない」という仮説をもつのです。だけど、私がそこで「自分がもし、そういう人たちと…

リスクをとり、失敗を恐れず、自らの価値基準と信念のもと、勝てるかどうかわからない試合に挑む

プロフェッショナルは違う。リスクをとり、失敗を恐れずに、自らの価値基準と信念のもと、勝てるかどうかわからない試合に挑み続ける。挑んだ結果、望まない結果に終わってしまったとしても、ただでは終わらない強さと冷静さ、理性と感性をもっている。自分…

指一本の執念が勝負を決める