2006-01-01から1年間の記事一覧

自分の意見が相手に聞かれていると思えば、ずっと礼儀正しくなる

マイクロソフトのマイク・トレースは「人々は自分の意見が相手に聞かれていると思えば、ずっと礼儀正しくなるものだ」と話している。 『ブログスフィア』 〜第9章 P.210〜

管理できないが故の信頼性

ブログは管理できないから信用があり、事実に基づいているから持続性があり、会社の製品やサービスについてのコメントに基づいているからパワフルだ。賢い会社ならオンライン上での批判に学ぶものだし、どんな情報源に基づいてでも製品やサービスを継続的に…

思い通りに事をすすめることへの誘惑

ブログをやっているコンサルタントは、自分の思い通りに事を運びたいという誘惑に勝たなければならない。 『ブログスフィア』 〜第6章 P.145〜

自社の支持者の判断力への信頼

彼らが最も頻繁に受ける質問は、「ネガティヴな投稿に対してはどうするのか」というものだ。「人々は、ネガティヴと受け取れるコメントが投稿されることに怯えています。もちろん、まったくばかげています。自社に支持者がいることを忘れ、彼らの判断力を信…

口コミに火をつけるのは自分が信頼する人々に対するロイヤリティ

口コミに何より勢いをつけるのは、自分が信頼する人々に対するロイヤリティ(忠誠心)である。有名ブランドを持つ企業に対するロイヤリティではない。人々は何か新しいものに出くわすと、仲間に話さずにはいられないのだ。そんな早耳になりたいし、仲間に影…

自発的に関わるほうが熱心になる

人は義務として何かに関わるより、何か新しいものに胸ときめかせて自発的に関わる方が、熱心になるものだ。 『ブログスフィア』 〜第3章 P.61〜

ブログを書くことと顧客と面会することに変わりはない

ブログを通じて社員が何かを言おうが、どこかに出かけていって顧客と面会しようが、ある意味では同じさ。ただ、ブログのほうがより多くの人々に触れ合えるだけだ。 『ブログスフィア』 〜第1章 P.32〜

真実のたどる3つの段階

すべての真実は3つの段階をたどる。第一はからかわれる。第二に、暴力的な抵抗を受ける。第三に、自明のこととして受け入れられる。 『ブログスフィア』 〜序章 P.10〜

ブログスフィア

「人とのつながり」は「現役で真剣に働いている」ゆえに生まれる

そんな「アーリー・リタイアメント願望」が、私の中からふっと消えてしまっていることに気づいた。本当の有事には「自分のことを何かの理由で大切に思ってくれる人」がどれだけいるのかということにこそ意味があり、そんな「人とのつながり」は「現役で真剣…

ネット時代の物書きの在り様

いま私たちは、ネットの進化のおかげで、誰もがカジュアルに情報を発信できる「総表現社会」とでも言うべき時代を生きている。いったん発表した「判断や断定」でも、あとになって、その判断に誤りがあったことに気付いたり、状況が大きく変化したことを認識…

他の人とは全く違うことを考えるに違いないという想像力

ここで決定的に重要なのは、「Web 1.0」時代とも言うべきネットブーム到来期に、グーグルは一社だけ人とは違うことをしていたということである。「Web 1.0」時代のネット事業とは、まずユーザーをイメージし、リアル世界に存在する産業の仕組み以上の利便性…

「テネーシャスネス」とは「絶対にギブアップしない執拗さ」

もう一つ「テネーシャスネス」(tenaciousness)という言葉がある。「もうとうに諦めたかと思ったら、アイツだけやり続けていた。変な奴だなぁ。本当にあいつのテネーシャスネスには驚くよ」というような使い方をするが、「絶対にギブアップしない執拗さ」を…

「マドル・スルー」とは「先行きが見えない中、手探りで困難に立ち向かう」という意味

「マドル・スルー」とは「泥の中を通り抜ける」、「先行きが見えない中、手探りで困難に立ち向かう」という意味だが、その状態自体を「目標に到達するための苦難」だと思わずに楽しむところがカギである。 『シリコンバレー精神』 〜文庫のための長いあとがき…

未来を想像するための執拗なまでに何かをし続けることを楽しむ心

「シリコンバレー精神」とは、人種や移民に対する底抜けのオープン性、競争社会の実力主義、アンチ・エスタブリッシュメント的気分、開拓者(フロンティア)精神、技術への信頼に根ざしたオプティミズム(楽天主義)、果敢な行動主義といった諸要素が交じり…

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土

トラフィックの目標とキャッシュフローは別物

「オンライン顧客、訪問者、トラフィックには、企業の収益性とは無関係な独自の価値を持つ」というストーリーを鵜呑みにしている以上、起業家は現実的なビジネスモデルを持たないインターネット企業を次々に公開していくだろうと主張している。「こうした企…

売上高や利益を計上したら評価は地に落ちる?

ある著名なベンチャー・キャピタリストは、辛辣に言い放つ。「私は冗談で投資先の起業家に言うんだ、『もし君の会社が売上高や利益を計上するようになったら、企業としての評価は地に落ちるだろうね』とね」。だが、統計データを見るかぎり、これは冗談どころ…

ネットスケープがマイクロソフトに負けたわけ

ネットスケープ株が過剰に評価されたことで、同社の経営陣は、ウォール街の高い期待に各四半期ごとに応えつづけなければならないというプレッシャーを課せられた。その結果、ネットスケープは新規の売上高を得るために自社製ブラウザへの課金を続けざるを得…

新たな産業ブームの最初の三〜五年にわたり投資ブームは発生する

こうした投資ブームは、新たな産業ブームの最初の三〜五年にわたって生じるのが普通だが、この時期にはかなり無差別にその産業に流入する。上昇局面では、こうした資本の流入によって創造性が急激に発揮され、新規市場の発展が加速され、米国はトップの座に…

企業を育てていくのに必要な時間を一〇年から一年に短縮する方法など、誰も見つけてはいない

「企業を構築するのは大変な仕事だ」と言う。「現実の企業を育てていくのに必要な時間を一〇年から一年に短縮する方法など、誰も見つけてはいない。それなのに、なぜ最近は、設立から一〇年どころか一年しか経っていない企業が株式を公開するのか。それは、…

初期のPC投資ブームの間に設立された企業で今日も生き残っているのは、アップル・コンピュータ一社だけ

ベンチャー・キャピタル業界のベテラン、ドン・ヴァレンタインは、「破綻するインターネット関連企業が続出するだろう」と予言する。何十社ものPCメーカーが株式公開し、バブルの大波に乗って株価を膨らませ、最終的に一九八三〜八四年のバブル崩壊という結…

つまるところは人に投資をする

「ある企業がインターネット企業だからとか、インターネットに進出しているからという理由で投資することはない。その企業を経営している人々が、たとえインターネット全体が崩壊しても、何か別にやることを見つけて成功するようなタイプだから投資するんだ…

情報は「日用品」だが、洞察は「貴重品」である。

「洞察」は「情報」よりもはるかに貴重である。それは、情報をフィルタリングしてくれるからだ。詳細な情報があまり多すぎると投資のビジョンが曇ってしまう。だが、洞察があれば、もっと高いレベルの理解をもとに活動でき、実際に起きている状況を把握でき…

セコイアキャピタルの原則

ドン・ヴァレンタインは、シリコンバレーのテクノロジー専門ベンチャー・キャピタルストとして、最も頑固で頭のいい人物であると目されている。企業や様々な業界状況を分析する際の考え方は、冷静かつ合理的だ。ベンチャー投資における彼の原則は次のような…

起業家は常識外れ

起業家とは、あえて夢を見て、しかもそれを実現させようと思うくらい馬鹿な人間だ」というものだ。・・・起業家が如何に正しい行動をとろうとも、物事がうまくいくためにはタイミングと運が必要だ・・・、起業家はそれでもなお夢を追求できるくらい常識はずれでな…

誰も異議を唱えないような曖昧で現実離れしたアイデアでの起業

誰も異議を唱えないような曖昧で現実離れしたアイデアさえあれば、企業を設立し、それコンセプトだけで株式を公開できた。人々は、将来起きるかもしれないと思われる、現実の、あるいは財務上のイベントに対して喜んでカネを払ったわけだ。『インターネット…

技術革新は自分の会社以外の場所で起きる

シリコンバレーでは「ビル・ジョイの法則」と知られるようになった、「技術革新は自分の会社以外の場所で起きると思え」という教訓である。『インターネットバブル』 〜3章 P.156〜

資金の投資はリスクをつぶすため

私たちが何か投資の法則に従っていたとすれば、それは、ある投資案件における最大のリスク要因を分離し、そのリスクをつぶすために資金を使えるように最初の投資を構築することだった『インターネットバブル』 〜3章 P.116〜

インターネットバブル