2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧
これに対して、日本の中空均衡型モデルでは、相対立するものや矛盾するものを敢えて排除せず、共存し得る可能性をもつのである。つまり、矛盾し対立するもののいずれかが、中心部を占めるときは、確かにその片方は場所を失い抹殺されることになる。しかし、…
中心による統合のモデルは、西洋における自然科学の発展に大きく寄与したと思われる。合理性という原理を中心に、矛盾を含まず論理的に整合性をもつ体型を樹立することによって、自然科学は大いに発展したのである。しかしながら、このようなモデルは自分の…
和というのは、ケンカをしないということではありません。お互いがそれぞれの務めを果たすこと。そのことを通じて「心のつながり」を保つ、ということです。あえて訓読みすれば、「やわらぎ」とか「ととのう」となるのでしょう。互いに「柔らかい心」で向き…
その『日本文化史』の中でサンソムがくり返して書いているのは、日本人は倫理やモラル、あるいは心のありさまを表現するときにさえ、「きれい」とか「汚い」といった美学的な言葉遣いでもってそれを表現する、ということです。 すなわち、「十戒」という神の…
ではなぜ、神道だけを目の敵にしたのでしょう。それは、日本の力の根源の一つが神道にある、と見たからです。なぜ神道が、日本の力の根源と関わっていると見たのでしょうか。それは簡単に言えば、西欧人は、国力の根源には必ず宗教が関わっている、という見…
私の知る限り、人心掌握に長けた人はこの別れ際の一言がものすごくうまいのです。決してそれを軽くは扱いません。どれだけ頻繁に会っている人に対しても別れ際の一言には想いを込めます。その人が自分にとっていかに大事か、大切か、重要な人物であるかを瞬…
私の知る限り、任せるのがうまい上司は、常日頃から部下に何を任せられるのかを一生懸命探してます。このレベルにいるのだからこれなら任せられるというものを何気ない観察の中で模索しているものです。 『コーチングのプロが教える 「ほめる」技術』 P.44
彼はいいます。ほめるというのは、ただ「すごい!」「すばらしい!」と美辞麗句を投げかけることではない、と。相手が心の底で、他人から聞きたいと思っている言葉を伝えて初めて、「ほめる」という好意は完結すると。 だから彼は観察と試行錯誤を大事にしま…
悩んでいるのだけど、それを表現しようとすると上手くまとまらない。 これは悩んでいるのではなく、頭のなかにモヤモヤと残るものがある状態なだけで、『あのことをしよう』と思ったら、すぐに片付ける。『あの人に電話しよう』と思ったら、すぐする。『これ…
「博士の有名なことばに『心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。』というのがあります。これは多くの経営者の方たちが、一度は手帳に書きとめたことがあるはずです。」 「スゴイ…
つまり、集中力なのです。それも自分自身ではなく、相手をいかに集中させるか。自分だけに注目させるか。それを会話力といいます。 『営業の魔法』 P.22
アメリカで高校中退後にビジネスで大成功をおさめたブライアン・トレーシーは、翌日にやるべき仕事のリストをつくるだけでなく、朝一番に取り組む仕事の準備までしておくことをすすめている。もっとも重要な仕事を見極め、必要なものを揃えて、すぐに取りか…
日本の憲法は、日本から戦争をする力を奪い、日本の民主化を推し進めようとしたアメリカと、日本の基本的な政治体制である天皇制を堅持しようとした日本の、政治的な妥協の産物であった。・・・<中略> 憲法は日本という国家の基本的な考え方を規定すればよ…
会話で大事なのは、「お互いがどんな人かわかる」ように話したり聞いたりすることです。そのために「自分がどんなときに、どんな振る舞いや選択をするか」に意識を向けます。 『誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール』 P.70
話しを聞くときは、話し手の声のトーンやしぐさ、表情などをきめ細かく観察しながら、話し手はいったいどこをわかってほしいのかを感じる必要があります。 『誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール』 P.39
経済活動や文化発信だけを考えれば、首都は、国土の中央にあるほうがよい。しかし、国防を重視するなら、首都は便利な場所に置いてはならない。便利な場所は、国土に侵入してくる外敵にとっても、便利だからだ。国防の見地からすると、東京のような一極集中…
中国人は、歴史に美学を求める。天下取りの争いに勝手も、中国の王朝の寿命は、せいぜい二百数十年にすぎない。しかし、歴史と言うキャンパスに描かれた「義」の美学は、永久に残る。千年単位のスケールで見れば、勝ち負けよりも、どれだけ美しく戦ったか、…
現代中国人は、太古の二つの先祖から、ホンネとしての貝の文化と、タテマエとしての羊の文化の、両方を受け継いでいる。異質の二つの性向が、どちらも彼らの血肉となっている。ここに中国人の強みがある。 華僑の商才に象徴される中国人の現実主義は、「貝」…