2007-01-01から1年間の記事一覧

PDCAを回すことは人間の本性と異なる

このPDCAを回すというのは一見簡単に見えるかもしれないが、人間の本性と違うものを要求されているのだ。基本的に人間は弱いもので、見たい現実しか見たくない生き物なのである。そういう人間が集まってやっている以上は、むしろPDCAは回りにくくなるのが当…

自社の事業の経済構造を理解する

三つ目は、競争の中で利益を上げるための経済構造を理解することである。シェアをとるために価格を下げても、その価格で販売し続けると利益が出ないようでは企業活動といえない。自社の事業の経済構造をきちんと理解しないで競争に挑むと、企業の目的であり…

人間を動機づけているものの本質を理解する努力を行うが第一歩

そんな人間の価値観、行動様式そのものを変えるのが真の経営者だ、という人もいるかもしれない。世の中には「自分は人間を根っこのところからかえることができる」という人もいる。しかし私自身は、それほどの超人的な力を持っていないし、逆に、世にカリス…

人間は土壇場では動機づけの構造と性格に正直にしか行動できない

産業再生機構での再生の修羅場で見た人間模様。これらを通じて見えてくるのは、ほとんどの人間は土壇場では、各人自身の動機づけの構造と性格に正直にしか行動できないという現実であった。 そこに善も悪もなく、言い換えればインセンティヴと正確の奴隷とな…

異なる背景、個性、動機づけを持った存在が協働することの難しさ

人という情緒的で、それぞれに異なる背景、個性、動機づけを持った存在が、共通の目的に向かって協働することの難しさを忘れてしまう。 『会社は頭から腐る』 〜第1章 人はインセンティヴと性格の奴隷である P.3〜

会社は頭から腐る

人生は何かのゴールに向けての準備期間ではなく

今はじめて、次へ進まなければと焦ることなく、毎日毎日を楽しみに生きることができている気がする。それは、30を目前に控えて、自分の人生が何かゴールへ向けた準備期間ではなく、自分にとって豊かだと感じることができる時間をどれだけ過ごせるか、その一…

アントレプレナーシップの定義

アントレプレナーシップとは、"relentless pursuit of opportunity beyond resouces currently controlled"(現在自らのコントロール下にある資源を超えて、事業機会を飽くなく追求すること)である。 そして、アントレプレナリアル・マネジメントとは、新しい…

正当な事業構想力と実行力

ベンチャーが当たるか否かは、アイデア勝負ではなく、1つのビジョンをどれだけきめ細やかに実践していけるか、そういう正当な事業構想力と実行力にかかっているのだ。 『ハーバードMBA留学記』 〜ユビキタス・アントレプレナーシップ P.92〜

新しい事業の可能性の評価ポイント

新しい事業の可能性を評価する際に考えるべきポイントは、3つある。まず、事業の対象は、誰もが日常でやっている活動であること(つまり、市場が大きいこと)。そこに、どうにかしてくれと思う問題が存在すること。その問題を解決するソリューションが提供で…

プライベート・エクイティでの仕事の適性

プライベート・エクイティが一番強みを活かせる仕事であるような気がする。利害関係者や考慮しなければいけない事項、やらなければならないことが複雑に入りくんでいるため、常に沢山のことを考え、本質を見抜いて処理していかなければならない。スタッフは…

取引全体を総合的に見て、コモンセンスで判断

ある行為が許されるか否かの判断は、会計士や弁護士に頼るのではなく、最終的には取引の全体を総合的に見て自分のコモンセンスを働かせるしかないということになる。 したがって、白黒がつけ難い法律上の問題に関する弁護士のインプットはリスクアセスメント…

変革実施のフレームワーク

本論分は多くの企業が自社の変革に着手する際、以下の点を厳密に分析しないまま実行に移り、失敗すると指摘している。 組織の中で変革に抵抗しそうなのは誰か? 彼らが抵抗する真の理由は何か? 考えてみれば、これらの「抵抗勢力」を正確に理解することなく…

ハーバードMBA留学記

自立とは何か

>とは ・自分の奥深いところに何らかの自信・確信・安心が生じる ・周囲の人や物と安定した関係をもつことができる ・自分で決めたり、選んだり、責任をとることができる力がある ことだと考えたいものです。『お母さんの「敏感期」』 〜第四章 P.164,165〜

「自分の手を使い、自分の頭を使って、自分のリズムでことを進める」ことの重要性

「自分の手を使い、自分の頭を使って、自分のリズムでことを進める」という活動を日常生活の中で毎日繰り返した子どもは、「自分でする!」言い張った二、三歳ごろのあの強い生命力を持ち続けています。 『お母さんの「敏感期」』 〜第四章 P.160,161〜

自律とは何か

>とは ・自分の頭でよく考え(知性を働かせ) ・自分のからだ(感覚器官や運動器官)をよく使い ・自分のやりたいことを自分で追求したり展開できる力 とでも考えたいものです。 ・・・「自律」とは、ただオートマチックにどんどん処理できる能力ではありま…

「敏感期のエネルギー」と「知性のエネルギー」

子どもを内面から押し動かし、積極的に環境へかからわせる力は「敏感期のエネルギー」によります。 そして、かかわり始めたものを、投げ出さないで、内面から持続させる力、自発的にどんどん発展させる力は、「知性のエネルギー」によります。 子どもの活動…

ひとりで黙々と何かをすることは頭を使っているしるし

子どもは同じ種類のものを「分け」たり「集め」たり「較べ」たりなどしているときひとりで黙々と持続してやります。それは自分の頭を使っているしるしです。感覚器官である目や耳など、また、運動機関である手などを使い、同時に知性を生き生きと働かせてい…

「知性」のエネルギーと自発性

・「自分が自分の行動の主人公でありたい」望みと「ありとあらゆる動き方を身につけたい」望みが心の中に渦巻いているこの時期には、もう一つの内面のエネルギーが強く働きだしています。それは「知性」のエネルギーです。 ・>は、ひとことでいえばことです…

秩序の敏感期

それは、自然が子どもに、この世界に生きていくためにの羅針盤を手渡す時期だといえます。自然が子どもに秩序への敏感さを植えつけて、さまざまな事柄の間にひそむ関係をきずかせる、最初のステップなのです。内部にめばえるこうした感覚によって子どもは、…

自然からの宿題

子どもにとっても、内面から押し上げてくる生命力に導かれ、その時期にこそ、しなければならない自然からの宿題をしているのですから、そうかんたんに、ゆずることはできません。 『お母さんの「敏感期」』 〜第二章 P.56〜

自分にとって必要なものを環境にみつけ、強烈にかかわる力

発育とか成長というと、とかく外にあらわれる経過で見ようとします。しかし、本当は、外から見える経過の内面にある、特別な感受性やエネルギーが重要なのです。生物の幼少期には、周期的にあらわれる本能が、発育のある段階に、ある精力を強烈に使うように…

あることに対して感受性が特別に敏感になる一定期間のことを「敏感期」

すべての生物は幼児期に、自分の将来に必要なことのために、あることへの感受性が非常に敏感になり、それを環境の中に見つけだし、強烈にかかわってく特別の短い時期がある。そのことを獲得すると、その感受性は鈍感になり、また次のものへの感受性が高まる…

「なんで、そんなに夢中でするの?」見つめること

おとなしく何かをしているとき、「なんで、そんなに夢中でするの?」と不思議に思って見つめること、あたたかく見守ること、それをやり終わったときの表情から心の中にあるものを読み取ること、そこにじつはモンテッソーリ教育をわかる糸口があります。 『お…

新しい段階へと順調に入るために必要なこと

自然の法則によりもっとも大事なことは、「新しい段階へと順調に入っていけるかどうかは、その前の段階をうまく終了してきたかどうかに、全面的にかかっている」ということです。 ですから、おけいこごとや塾通いを、このような脳の発達の部位と順序などにお…

深く感じて自己投入できる体験を持つことが大事

子どもは、どんなことでもいいから、深く感じて自己投入できる体験を持つことが大事なのだ。何かを体験し、体験したことで、自分が成長できること、それが大切だ。そういう体験があれば、その子は自信をもてる。 『お母さんの「敏感期」』 〜第一章 P.20〜

お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる

通産省型の産業政策とVC型の投資システム

製造業では需要の存在は確実であり、供給側の規模だけが問題だったのに対して、情報産業では供給側の設備の規模よりも需要や技術革新の不確実性が問題になるのである。こういう場合には、あらかじめ特定の目標を設定して大規模な投資を行うことよりも、多く…

アーキテクトの腕の見せどころ

インターネットでは、オープン・アーキテクチャによって多くのユーザーを味方につけることが不可欠であり、「知的財産権」による囲い込みは、多数派になる上では逆効果だ。他方、ビジネスである以上、すべてをオープンにするわけには行かないから、どこをオ…